北の大地に響き渡る嬰児が如き泣き声。海面に浮かび上がる巨影。何れも紛う事無き異形の証。海より出で、又海へと還る営み見守る守り神。其が齎すは、災禍か。或いは豊穣か。――神秘の続きは『猫魔岬變』本編にて。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(171文字)
主人公が遭遇した、とある岬での出来事……それは、不可思議で、身の毛のよだつような、深い闇夜の海の物語。 詩的でありながら畏れに満ちた物語は、静寂と同時に、力強い命を感じさせてくれます。ここに描かれた夜の景色に、あなたはなにを感じるでしょう。 この話だけで独立して楽しめますが、同作者様の『猫魔岬變』もお読みになることで、この話を更にお楽しみいただけるのではと思います。
そして、猫の泣き声…海のさざ波🌊ほら、風情しかありません(●´ω`●)夏じゃない海の、岬から見るその風情は、あなたにとってはどう観えますか?恐ろしく見える人も、神聖にも見える人も北風で荒れる波は激しく、多くの存在を飲み込み削る。想いを馳せて潜ることも、可能なのです・・・・・・