本当に生身で宇宙に行くことはできないけれど無重力の宇宙空間でふよふよと漂ってお気に入りの星雲探しに繰り出すような感覚が味わえるユニークな物語のアソートパック。想像力を擽られたりラスト1行で度肝抜かれたり何が出るかはそのときまでのお楽しみ。さぁ、今日はどんな星雲に出会えるだろう?
不思議な浮遊感のある作品群である。そして、何故だか読むとホッとするのだ。140文字という極めて限られた文字数は、実は宇宙空間と同義である事を、この作品は教えてくれる。 作品同士が関連していたり、あろう事か他の作者との世界観の共有まで実現している。そして皆が楽しんでいる。これ程迄に自由で軽やかで優しい作品は見た事がない。 この140文字という限界を、作品自身が突破してゆく。この世界観の広がり。一度読み始めたら虜になる筈だ。