小説とは。

私にと手小説とは「人間」を描いてこそだと思っています。この話のレビューを書くに当たって、読んだ人はおそらく賛否が分かれそうな問題作、になるのだと思います。
文章力にも表現力にも問題はなく、もう少し場面の描写が不足しているなあと思うぐらいです。この物語は人間を欠くに最も大事な「人としての成長」が内包してありました。詐欺に引っかかり続ける気弱な男が、少年と交流して成長していく。そして脇役子供も密かに成長している。
しかし、今も昔も問題になっている「詐欺」や「人を騙す」と言った材料を使い、全体の印象が暗ぼったくなっている。
楽しくありきたりでもほっこりする話を読みたい人や好きな人には、不向きになるでしょう。詐欺や詐欺まがいまたは強引な取引を経験した人には、それを思い返し気分が悪くなってしまう事もあるでしょう。
確実に高度な作品を作ろうとした作り手の狙いも見て取れ下地の実力もあり、それらもばっちりだとは思いますが、上記に記したとおり問題になるような作品でありこの作品が好きか嫌いか賛否が分かれる内容だと思います。
個人的には、面白おかしい突飛な発想があったりする物が好きだったりします。

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