詐欺というテーマが故の突拍子もないエピソードがありつつも、羽音さんの上手な言葉選びでスっと読み進められる作品です。そしてラストは感動が胸に込み上げます。涙腺弱い方はひとりきりで読むことをオススメします。
周りが闇だらけの中でくすぶり続ける輝きを胸に持った人達の、切なく温かいストーリー。バッドエンドには違いないが、なるほど確かに救いだろう。
喜びがない。幸福がない。無惨がある。諦観がある。その中に呈じられた、ごくごく近距離の感覚において示された、「救い」。ただ、読み手にはそれが救いには思えなかった。無限遠の地獄における、わずか…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(495文字)
テンポが良く、描写が丁寧でとても読みやすかったです。2人の関係、ラストシーンへの繋ぎ方もとても素敵でした。
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