ささやかなる救い……か?
- ★★ Very Good!!
喜びがない。
幸福がない。
無惨がある。
諦観がある。
その中に呈じられた、ごくごく近距離の感覚において示された、「救い」。ただ、読み手にはそれが救いには思えなかった。無限遠の地獄における、わずかな出っぱり。なんとかすがりついてみたところで、それもまた主人公の重さに耐えきれず、崩れる未来が見える、見えすぎるのだ。
あなたには、ただ、幸せであってほしい。そう願うことすら、自分には許されなかった。
喜びがない。
幸福がない。
無惨がある。
諦観がある。
その中に呈じられた、ごくごく近距離の感覚において示された、「救い」。ただ、読み手にはそれが救いには思えなかった。無限遠の地獄における、わずかな出っぱり。なんとかすがりついてみたところで、それもまた主人公の重さに耐えきれず、崩れる未来が見える、見えすぎるのだ。
あなたには、ただ、幸せであってほしい。そう願うことすら、自分には許されなかった。