軽快な文章、最初のページからくすりと笑える楽しいがいっぱいの物語。タイトルのこともあり、そう思って読み始めました。
でも、読んだら涙が止まらなかった。
自分の心を正しく使う。それができる人は大人になるほど少ないのかもしれない。それは、私を含めてだ。
刺さった。めちゃくちゃに心に刺さった。同じページを何回も読んだ。何回読んでも、レビューを書いている今も涙は止まらない。
この物語に出会えて良かった。本当に良かった。ありがとうございます。書いてくれて。世に出してくれて。
私のこれからの人生に大きな影響を与えてくれる物語だろうな……と思います。それはきっと、他の読者の方もだと思います。
大人も、子どもも全ての人に読んで欲しいです。
人は悲しいけど馬鹿だよね。
集団的生き物だからね。だからいじめがあるんだよね。
でもね。
このお話のように、子供のような大人の先生がいたら、きっといじめられてたそこ子は笑顔になるよ。
このお話のように、素直で痛みのわかる子供達がいれば、きっと楽しくドッジボールできるよ。
いじめ問題が取り上げられる昨今です。
行政が考えていっぱいケアされている昨今です。
でも、根本の解決は、ここにあるのかな?そう思いながら目頭が熱くなりました。
恐らくですが、文字数の関係で最後のあとがきがどこかで削除されるそうです。
それまでに、全話読んでもらい、あとがきで涙してください。
因みに、ちゃんと冒頭で変態で捕まりますよ?笑
作者:福山同志の代名詞、「変態だけど!!!物語は優しいのです!!」の傑作作品。
タイトルからは想像もつかないほど、強い感情に満ちた物語です。
新米先生の『僕』が、いろいろとやらかし、教頭先生に怒られる日々を過ごす中。生徒である10歳の女の子から一通のラブレターをもらう――。
物語の始まりは軽快で、時折クスっとさせてくれる先生が描かれています。
筆者さまらしい比喩表現の面白さもさながら、重ねて落としてくるあたりが最高に楽しい滑り出しです。
しかし女子生徒――冬花からもらったラブレターが『僕』によって開かれた時、その空気が一変します。
この物語の素晴らしいところは、先生である『僕』が、彼なりの善なる心で生徒を救おうとすることです。
間違っていても良いのです。誰にでも適用できるような完璧な正解などはないのです。
大事なのは、そこに確かな『愛』があり、それを相手にきちんと伝えること。
私はこの物語に、溢れんばかりの愛をしっかりと感じました。
きっとこの物語を読み終えるあなたの頬は、気付かないうちに緩んでいるはず!
生徒や先生、そしてその親に限らず、いろいろな立場の人に読んでいただきたい物語です。
昔、道徳の教科書で印象に残った話がありました。
ざっくりとした内容は以下の通りだったかと思います。
「ある授業中、男の子がバケツの水を思いきり女の子にかけてクラス中が騒然とする。実際は女の子が授業中にトイレに行けずにお漏らしをしてしまい、それを周囲に悟らせないようにした」
まだこの作品を読んでいない方。
タイトルを見て、笑えましたでしょうか。
このタイトルにウソはありません。
駄目な大人がいて、うんこな子供がいます。
読んでみて変わった点としては、もうタイトルを見ても笑わなくなったことですかね。
読んでいて「ああ、これ、道徳の教科書に載ってもいい」と思いました。
児童文学に適した柔らかさと痛みがあります。
このレビューをする時点(2話)だとまだ「連載中」なのですが、どうなるのでしょうか。