騙される人は、けれど誰かを《信じた》人だ。

世界中で詐欺が横行し。街中の広告、その大半が嘘偽りの世界にあって。
騙され続ける男が一人。

そんな世界に飽き飽きしたころ、男は一人の少年に出あう……。
といったストーリー。


どれほど偽りと虚飾にあふれた世界であろうと。
人の心の善性だけは、嘘であるはずがないと訴えかけるような。
優しい感動が、読後胸をついた。

騙され続けてきた男はされど、だれかを《信じ続けてきた》男なのだ。

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