概要
報告書からは消せない海の香りが漂う。この文章を読み終えたあなたからも。
風土記系競作企画「調」参加作品です。
どこかの調査機関に勤めるあなたが受け取った謎めいた書類。
封入されていたのは海と龍の星アルマナイマで調査を進める新人調査員マルコからの報告と、それから……。
海洋放浪民族セムタム、巨大生物「龍」が息づく星を舞台に繰り広げられる、アルマナイマシリーズの番外編です。
どこかの調査機関に勤めるあなたが受け取った謎めいた書類。
封入されていたのは海と龍の星アルマナイマで調査を進める新人調査員マルコからの報告と、それから……。
海洋放浪民族セムタム、巨大生物「龍」が息づく星を舞台に繰り広げられる、アルマナイマシリーズの番外編です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!磯の香りのする手紙より。
我々は、一通の磯の香りがする手紙を受け取るところから、物語に引き込まれる。手紙の差出人は、もう既に死亡したと思われていた男性からだった。そしてその手紙には、彼の体験談がメモ書きされていた。
星の九割が海で構成され、龍と共に生きるセムタムと呼ばれる人々。青年は彼らのやり取りをメモ書きしていた。まず青年は船に乗ってセムタムの男性に海に案内されるが、男性は「何か」に殺されてしまう。そして船に一人残された男性は、祈りが通じたのか陸地にたどり着く。そこには一人のセムタムの女性がいた。女性のところには何人かの訪問者がいたが、彼らは去っていく。
そして女性もまた——。
文化人類学的な知に長けた…続きを読む