優秀だけれど、ある事情で部下である彼。彼の故郷の人々は、自分たちと同様の教育を受けているだけなのに皆優秀だ。高い技量を持つその秘訣を探るため、休日に彼の故郷を案内してもらう一日を描いた短編です。
異世界ファンタジーですが現実世界に近くもあり、SFのような空気感もあるのに、浮世離れした雰囲気も醸し出している。なんとも不思議な読み口の作品でした。
私は曖昧な世界観を読み解くのが苦手で普段はあまり読まないのですが、この作品の奇妙とも言える空気感にたまらなく惹かれて、そのまま繰り返し堪能することになりました。
上手く伝えきれずもどかしいのですが、6000字程の短編です。読んでみて、この不可思議な世界をぜひ味わってみてください。おすすめです。