「人」と「精霊」。相容れぬ両者の「悲しき対立」の物語

 この話は本当によくできていて、いわゆるファンタジー的な「精霊」とのなれ合い的な、そんな話ではありません。一言で言えば「リアル」です。

 人は生きるために「必要」なことをして生きていきます。そして、その「必要」な事が「対人間」でなければ人はいくらでも残酷になれるのです。

 この物語は、そんな人の持つ「残酷性」を如実に表していて、その現実を「主人公」が、「主人公」しかできない視点を通して観察し、成長していく物語です。

 こんな「受け入れがたい現実」を直視した「主人公」、果たして何を決断し、どう行動していくのか?あなたは興味がわいてきませんか?

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