精霊が見える少年は、この世界の理を知る。

命の森に暮らす15歳の本好きの少年セラは、精霊が見える。そのため、人々に蔑まれて孤独に過ごすことが多かった。

ある日、泉の畔で数年前に失踪したはずの父の声に呼ばれる。
声に誘われて辿り着いたのは、森の大樹だった。

子供が立ち入ることを許されていないその場所で、セラは森の大人たちがひた隠しにしてきた呪いの真実を知ることとなる――。


"少年は精霊を殺した。世界の片隅で紡がれてゆく命の物語"

というサブタイトルに惹かれて、この作品に出会いました。

内容も美しく残酷な部分もあり、それでも作者さまのお話の構成がブレることなく紡がれていて、読みがいのある作品になっております。
序盤の大樹の中に取り込まれ、その声を聞くシーンは印象的。神秘的でありながら、その恐ろしさに惹き込まれます。セラがなにを選び、どんな行動を取るのか・・・。

ぜひとも読んでみてください。
文章はかなり洗練されており、読みやすいです。

ただのファンタジーに物足りなさを感じている方、オススメです!




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