中身はダンディ? っつーかカッコいいのは確か!!
- ★★★ Excellent!!!
『中身はダンディなオレなんだがな』(作中より抜粋)
自国内での争いにて、騎士団副団長同士の一騎打ちで敗れた主人公ジェリド。(お互いに面識あり。のちに関係性が描かれる)
……ですが……なんと相手の美少女(24歳年下の17歳)の中に精神が入っちゃっうんですよ〜。
さらにうさぎの縫いぐるみへと精神吹っ飛ばされて、動けるもふもふ「ラヴィたん」として生活したり。
また、身体の持ち主セシリアの精神とコンタクトが取れなくなり、中身は主人公のままセシリアとして、彼女を救うべく問題解決に乗り出したり。
主人公は口が悪いから、可愛いものの中に居るのが、なんとも珍妙でおかしくって。
そして男も惚れるような、清々しい漢気溢れる人物なんです!
また、少女たちとの心の触れ合いに父性はあってもエロはあらず。
バトルシーンはスピードに溢れ、かつ理解しやすく書かれており、物凄く「上手い!!」
コメディタッチでノリ良く読めるのですが、登場人物の心理や風景など丁寧に描写されていて、「いろんな人生を積み、いろんな小説を読んできた大人の作家が描いた作品」として、非常に深みを与えています。
作中内に沢山挿絵があるのも魅力のひとつ。
どれもこれも作品のシーンが具現化されており、色合いと表情が素敵なのです。
ぜひ皆さまもご一読あれ!!