人を突き動かすのは、愛。

史実を元に描かれた歴史小説、しかしこの作品を読んでいて感じたのは「愛」という強い感情でした。


美貌の青年ティリオン。アテナイ人の彼はとある事情を抱えて敵国であるスパルタへと逃れます。
逃亡中にスパルタの姫君アフロディアと出会ってしまうのですが、ここから目が離せなくなります。


そう、このアフロディア姫がとにかくすごいのです。
語彙ですか?そんなものは知りません。兎にも角にもすごい(大事なことなので二回言いました)こんなに魅力溢れるヒロインが他にいますか?彼女を好きにならない理由がありますか??と。このお話を読んだ方に聞いてみたくなるくらいに、素敵なヒロインです。



さて。ひとこと紹介にも「愛」という言葉を使っているのですが、ここで言う「愛」とは男女の愛だけではありません。もちろん主人公ティリオンとアフロディア姫の恋愛も見守っていただきたいところですが、二人を取り巻く人間関係にもぜひ注目を。


忠誠、友情、家族……。あまり多くを挙げてしまうのも無粋かもしれません。
歴史に織り込まれた人々の物語。ギリシャの物語に、ぜひ触れて頂きたいです。

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