中東の雰囲気纏うエキゾチック恋愛ファンタジー!

美しい容姿のカザクとタリヤ。
兄妹のように育った魔導士の二人が広場で大道芸人みたいに魔法を人々に披露しているところから物語が始まります。

「日干しレンガで作られた四角い建物の並ぶ街」や「空色のタイルが敷かれた上に唐草模様の毛織物」「花の模様が彫り込まれた柱」など作中の情景描写がとても丁寧で、読者の目にも物語の景色が浮かびます。

登場人物の心情もしっかりと描かれており、ちょっとわがままで明るく自由な性格のタリアと、冷静で責任感ある性格のカザクという、主役の二人のキャラクターに違いが作られていて、この絶妙な組み合わせが物語を一層魅力的なものへと昇華しています。

凸凹コンビの二人の恋の行く末は?
また都の泉に起こった異変、「水」を巡る陰謀とは?

優れたファンタジーをお探しの方に、この作品をぜひオススメします。

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