不幸を決めるのは自分自身

着眼点がすばらしいです。時季外れに生まれてしまった蝉を普通はかわいそうなやつだと思います。しかし生まれてしまったなら、その相手にとってそれが当たり前になる。孤独を孤独とさえ感じないかもしれません。それを哀れと思うか、救いと思うべきか。そんな蝉に対してきっと誇りを持って死んだと思うと言うのが、蝉は精いっぱい生き抜いたんだと感じさせてくれました。また読み返したくなる作品です。

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