ディストピアのろくでなし

人類最後の都市のひとつであるエデン666。

ここは外敵から街を守るため、境界には壁が建てられ、完全に外部と隔離するようになっており、税金を納めている者は何不自由のない生活を送ることができていた。

そんな都市で育った南 大輝梨(みなみ だいきり)は、ある日に仕事で失敗して税金が払えず、ヒセイキに落とされてしまった。

警察官に車で指導院へと運ばれ、これで自分の人生も終わりだと思った彼だったが、そこに小柄で長髪の男――シェイクが現れて助け出される。

見覚えのない男に助けられた大輝梨は、他に行くところもないため、彼についてエデン666を出ることにする。

壁の外には、掘っ立て小屋が並ぶスラム街が広がっていた。

このスラムの名はドロップタウン。

ここはエデン666から逃げ出した者や、他の地…続きを読む