世界観がとにかく緻密で素晴らしい

いつか冒険者になりたいと思っている八歳の少年ランディと、彼が地下室で目覚めさせた自我ある機械人形ユイリィの物語です。

いわゆる剣と魔法の世界です。
工業産業も発展してそうで、ユイリィちゃんのような機械人形も存在していることから、私はFF6的な世界の田舎村が舞台なのかなとイメージしています。

冒険者への葛藤、嫌悪などのドラマも秀逸ですが、なによりまず心を奪われたのが、世界の精密さ、奥行き、リアルさ。
私はまだ第1章しか読んでおらず舞台は田舎の村だけなのですが、にも関わらず都会の様子が目に浮かんでくるんです。

次に思ったのが、ランディのお姉ちゃんであろうと頑張るユイリィちゃんの可愛さ。
可愛くて、優しくて、とんでもなく強い。料理も上手。
プライドを傷つけられると静かに怒ったりもする。
うちにもこんなお姉ちゃんがいたらなあ、とランディくんが羨ましくなってしまいます。

私の読み進めた時点では、まだ大枠の物語の方向性は指し示されてはいませんが、この世界の作り込みとユイリィちゃんの可愛らしさに安心して、私は最後までついて行こうと思っています。

その他のおすすめレビュー

かつたけいさんの他のおすすめレビュー188