冒険者を夢見る少年と《機甲少女》の織りなす優しくてあたたかい物語

冒険者の両親と兄を持つ少年ランディ。少年の夢は兄のような冒険者になることなのですが、その最初の冒険とも呼べるのが家の地下へと忍び込むこと、でした。

まずこの冒頭からわくわくどきどきします。
八歳の少年にとって、家の地下とはいえ冒険は冒険です。普段は大人しか入ってはいけない場所となればなおのこと。地下へと忍び込んだランディ少年は、そこで《機甲少女》と出会います。



かくして、ランディのおねえちゃんになったユイリィですが、この《機甲少女》はとってもすごいのです!
なにがすごいのか……それは読んでからのおたのしみ!と言いたいところですが、ちょっとだけ。
まずユイリィおねえちゃん。とってもやさしいです。ランディくんは八歳の少年。いきなりおねえちゃんだよ、と言ってもやっぱり警戒しちゃいます。ですが、子どもを怖がらせることもなく強要することもなく、ユイリィは自然とランディとの絆を深めていきます。


その絆を深めていくきっかけとなったのは……おおっといけないネタばれてしまいますね。ですがここもちょっとだけ。そう、ユイリィおねえちゃんはとっても強いのです!



なおこの作品は剣と魔法のハイファンタジーの世界であり、人間と機械人形の他にも魔物なども出てきます。
さらには創世神話、その時代から遺されてきた遺跡など、他にも心躍る設定や単語がたくさん!緻密に描かれた世界観はもちろんのこと、情景描写も登場人物の心理描写に至るまでしっかりと丁寧に綴られています。キャラ同士の会話もとてもたのしく、会話のひとつ一つも楽しめます。



剣と魔法、多種族、機械人形、メカニカル、冒険、迫力のあるバトルシーン、少年とおねえちゃん、少年とお友だち、そして家族。


まずはこの世界観に触れてみませんか? きっとこのお話の虜になるはずです。

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