怪異探偵事務所✕不思議な骨董店が織り成す、痛く切なく温かな物語

読み終えた後も、言葉にならず……レビュー画面と随分長い間にらめっこしてしまいました。

でもこの感動をどうしても伝えたい!
皆様に、この物語を読んでいただきたい!

ストーリーのさわりをさらっと紹介させていただきますと、主人公は男子大学生の服部くん。
彼は『共感応』という特殊な能力を持っており、怪異事件を解決する探偵事務所にて助手としてアルバイトをしています。
ところがある日、樹神先生に頼まれてとある骨董店『懐古堂』を訪れ、幽霊の女店主・カイコさんに出会うことから物語は動き出していくのです。

カイコさんを手伝い、いわくつきとされる骨董品の数々と向き合う服部くん達ですが、それぞれの品にはそれぞれ秘められた深い思いが。

もうね……その思いが深くて痛くて切なくて、一つのエピソードを読む度に心が解けて優しくなっていくんです。人に対しても品物に対しても、大切にしなきゃ、じゃなくて、大切にしたくなる。

そして合間合間に登場する名古屋飯の美味なる誘い。
実は以前愛知に住んでいたことがあるのですが、また食べたい! と激しく悶えるわ、どうして食べなかった! 激しく悔やむわで大変でした(笑)

温かな感動と飯テロのマリアージュ、是非皆様も召し上がってください!!


もちろん、前作『共感応トワイライト』を知らなくても楽しく読めますが、読了したらそちらも読みたくなること間違いなしですよ!
前作では、まだ高校生の服部くんが苦悩し成長する姿を大変尊く召し上がれますので、併せて読んでいただきたいです♡

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