概要
アイドルのステージを観て救われたことがある
親父は四十九で死んだのでその歳まで生きれば俺も死んでもいいと思っていた。
推しが「夏だった」というフレーズを使っていてそれがどうしようもなく好きだったので書きました。
推しが「夏だった」というフレーズを使っていてそれがどうしようもなく好きだったので書きました。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!夏の気配、死の香り
四十九歳で亡くなるつもりだった男性と、その人生にまとわりつく〝夏〟の物語。
擬人化された夏のお話です。
表現技法的な意味での擬人化、夏の存在を「誰か」がそこにいるかのように表現する、主人公の叙情的な感覚がとても綺麗な現代もののドラマ。
大変引き込まれるお話でした。
クラスメイトの自死から始まり、次いで父親との別離と、色濃く死の気配が漂う物語。
重く湿った読み口の中で、からりとしているはずの〝夏〟の手触りがかえって暗示的に働き、とにかく読んでいて心地いいのがものすごい。
でも個人的に何より大好きなのが、やっぱり中盤以降の怒涛の展開。
ある種の救済が描かれているのですけれど…続きを読む