1995年に公開された、大友克洋監修のMEMORIESというオムニバス形式のアニメ映画を覚えている方はおられるだろうか。
あれの中のパニックコメディー作品に通ずるものがある、と言えばきっと伝わると思う。
タイトルからして「お、これは!」とにおうものがあり、読み始めてまさしく期待通りの話であり、さりとて淡々と分かりやすく読みやすい描写で展開されていくストーリーがただただ笑えました。
ベンがバンバンとか糞スキルとか、もう要所要所の単語で笑いを地味に誘ってくるのが! ずるい!笑
お下品だからと敬遠することなく、一度是非読んでみてもらいたい作品です。男女平等。人類皆が共通して持つ最大の弱点かつ最強無敵の気持ち(余裕が無くて)になれるあの瞬間こそ、武器になる。
主人公ベンの括約を、ご期待ください。
完結まで一気に堪能し、なぜ私はこんな名作を早く読まなかったのだろう……と思っているところです。
バトルシーンでこれほど手に汗を握ったことはありません!!
物理で殴るのがメインなのですが、こう、下っ腹にズンと来るというか(内容が内容だけに・笑)。
もう、設定が勝負のお話だと思います。
こういうのは照れることなく、そして客観的な視点に立ち返ったりせず、前だけ見て完走できるかどうかがキモ。
この設定で最後まで書ききったこと、本当に尊敬いたします。作者さまの生きざま、とくと拝見いたしました。
第四話のタイトルに「涅槃」という言葉が使われていましたが、この内容で昇天するかのようなワード、センスが光りすぎです!
便意を感じるたびにこのお話と「涅槃」というワードが蘇りそう。
出すことは生きることと切っても切れないだけに、まさに人生が変わる一作となりました。
読む人を選びそうな題材ではありますが、私は自信をもってお勧めしたい一作です。
ぜひアニメ化を希望(小声)。
ギャグファンタジー作品
ファンタジーの重さ、ギャグの軽さがちょうどいい作品です。
テンポも描写もきちんといい塩梅に抑えられ、作品の完成度が伺えました。
便意を我慢してレベルアップというアイデアは素晴らしいです。
今後の展開は重い話しになっていくとしても
緊張と緩和を使えるので没入感もプラスして期待値が上がって、漏らす心配無し。
トイレで読みたい作品です。
改善点
特にないほどいい作品です。
無敵系は敵の設定が大変だと思います。
また、どのように経過を楽しませるかも難しいので、ギャグと絡めながらファンタジー要素を多く含んでいくのでしょう。
やはり、作品の最後のオチが気になります。
出来れば、感動させる要素で締めると
作品の結(尻)も良くなると思います。
偉そうに感想書きました。
忘れて下さい。
お先に勉強させて頂きました。
誰よりも海水を飲む人
タイトル通りです。本当に、タイトル、通り、です!!
なのに、出オチ作品でありながら、続きがスルスルと読めてしまう!
快便! 快便です!!😂😂😂
なぜ読めるのかというと、それは作者様の地力の高さがゆえでしょう。
ぶっ飛んだ設定に不釣り合いなほどしっかり丁寧に作り込まれた世界観とキャラクターたち、そして端的にして必要十分な文章。
史上まれに見るクソ💩まみれなざまぁ展開からの、怒濤に次ぐ怒濤の展開。
数話読み進めていった段階で、気付きました。
『ああ、これは良質なタイトル詐欺作品だ』と!
四天王、サイクロプス、ドラゴン、一万もの魔物の軍勢……強敵相手に立ち向かう主人公・ベン(なんて端的な名前!)が戦っているのは常に、自分自身の中で暴れる便意!
主人公は戦いの後、いつもトイレを求めて逃げるように去っていくのですが、それが命を救われた者たちの目には颯爽と去っていくように映るので、勘違い展開が加速します。
ずっとトイレを我慢し続けながら読み進め、気が付けば最新話まで来てしまいました!!
次はいよいよ、VS魔物の軍勢1万匹!
来るか、未踏の領域、便意十万倍!?
軽い文体と疾走感のある文章が、ともすればコミックを読み進めるかのよう。そういった意味で、読みやすさが作品の雰囲気に良くマッチしているのが特徴。
一方で、展開スピード重視なのか。タイトルと煽り文(帯書き)を読んでいないと、どうしてこんな話が突然出てくるのだろう? こう首を傾げてしまう点があるところは、連載中である点。先ほども書いた様に、コミックを思わせる文章を思えばあまり深く考えずに先を読み進めると良い。
タイトルにある「宇宙最強」と言う比喩表現は、作中でも出てくるのだが。如何せん、典型的な剣と魔法の世界なので「そもそも "宇宙" と言う概念を主人公以外知っているか怪しい」ところではある。あるのだが。主人公と我々読者は、宇宙ヤバい果てしない、規模が違いすぎる――ということを理解している。
望むことが許されるなら、宇宙規模のヤバさと言うのをもう少し作品内に落とし込むことが出来れば……とも思う。
小難しいことを考えず、肩の力を抜いて読むとスラスラ読めてしまう。ここがこの作品でもっとも偉大なところと言えるだろう。読者の我々はスラスラ読めるのだが、作中の主人公はスラスラどころか。毎回人間の尊厳と戦っているので、そのギャップも本作の続きを追いかけたくなる要素となっている。
順調に? 立身出世を重ねて行く主人公だが、そこには必ず耐えがたい尊厳(オブラートに包んだ表現)との戦いが待ち受ける。うっかり主人公に感情移入しすぎて、便意を共にすることのないよう。あらかじめ、お手洗いに行ってから読んだ方がよさそうだ。
タイトルのバカバカしさに釣られて読み出し、しかも主人公が"ベン"て、と心の中でツッコミを入れながら読み進めれば、気がつけば最新話に辿り着いていることでしょう。
丁寧な情景描写がすんなりと頭に物語を浮かばせ、スラスラと読み進められる反面、その丁寧さがただ静かに作品を読んでいるはずの読者の鼻に、バキュームカーが通り過ぎた後のような匂いを届けます。
その匂いがあなたのお腹を刺激してしまうので、今すぐトイレに入らない人にはオススメ出来ないかもしれません。
ベン君の一人苦しむシュールさがクセになりますので、それ以外の人には是非お勧めしたい作品です。