文字があなたの鼻と肛門を刺激する

 タイトルのバカバカしさに釣られて読み出し、しかも主人公が"ベン"て、と心の中でツッコミを入れながら読み進めれば、気がつけば最新話に辿り着いていることでしょう。
 丁寧な情景描写がすんなりと頭に物語を浮かばせ、スラスラと読み進められる反面、その丁寧さがただ静かに作品を読んでいるはずの読者の鼻に、バキュームカーが通り過ぎた後のような匂いを届けます。
 その匂いがあなたのお腹を刺激してしまうので、今すぐトイレに入らない人にはオススメ出来ないかもしれません。
 ベン君の一人苦しむシュールさがクセになりますので、それ以外の人には是非お勧めしたい作品です。

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