inverter-終末を告げる者-

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（399文字）

そんな出だしからスタートするお話です。

人間の負の感情から生み出される『ダスト』と呼ばれる怪物を倒すために組織された『裏世界管轄特殊部隊』に所属する少年少女たちのバトル物。
この世界には表と裏があり、表の人間の感情が裏世界の魔力に触れることで敵が出現します。

その裏世界に移動する時のアクションがカッコいいんです。地面に片膝を着き、大地に手をかざし叫ぶのだ。――反転（インバート）と

組織！チーム！バトルと魔法陣に裏世界！そんな単語に反応したあなたにぜひとも読んで頂きたい短編です。文章も無駄がなくさっくり読めますよ。

この作品には「裏世界」という概念が存在します。話が進むにつれてその世界について深掘りされていくという構造が、面白いです。
ラストシーンの最後の台詞、そして最後の二行の文章が大好きです。よかったら最初から最後まで、通して読んでみてほしい作品です。