主人公が齎すのは、救いか、地獄か

この小説を例えるならば『劇薬』。
飲んでしまったならば、飲み切るまで喉元を焼かれるような、そんな劇薬です。
それでも、新話が投稿されるたびに、我先にと飛びつき、苦しいとわかりつつも手を出してしまう位に魅力的な作品です。
そんな作品の中に出てくる主人公・キング。
最初は圧倒的な強キャラでオムニバス形式の話が展開されるのですが、
ある時からオムニバスではなく一本の作品として話が展開されます。
勿論、その一本の話にはオムニバス時に張られた伏線がうまく噛み合わさり、最終的にはキングを上から見下ろしていた強キャラからプレイヤーへと転じさせます。
ここがもう、圧巻。本当に、最高に苦しくて、最高に面白い。
その後も、キングという劇薬の薬効が国へと回り始め、壮大かつ恐ろしい地獄が展開されます。これがもう、たまらないんですよね。
読むたびに、アドレナリンが出ます。
勿論、魅力的なキャラクターはキングだけじゃなくて、沢山出てきます。ただ何を言ってもネタバレになりそうなので。
私はジョージが好きです。そして、彼の活躍をずっとずっと楽しんでみています。
それ以外は読む楽しみにしてほしい。
とにかく、本編を読んでほしい、この劇薬を皆で一緒に飲んでほしい作品です。

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