純愛は、時として何よりも人を過激な愛へと導く

戦乙女とよばれる王女エルは、家族である王家の命によって、休む暇も無く戦いに日々身を投じていた。
しかし、ある日身内の裏切りによって、敵国に売られてしまう。
あまりの不運に死すら覚悟したが、なんとそこで待っていたのは……。
視線を合わすだけでも、顔を隠して、乙女のように恥じらう敵国の王・ユリウスであった。

この作品、とにかく純愛なのだが、純心というものは時として狂気よりも恐ろしいモノである。
大層ユリウスは面白ぇ男であり、その愛の深さ、愛の示し方、伝え方。
全てが面白い。ピュアって、すげーって何度声に出したか。
それを受け止める主人公エルも、愛に飢えているのもあってか、ユリウスの心臓を試し続けているのがいい。
勿論、過剰な溺愛も沢山浴びれるけれど、
しっかりとした国同士のストーリーもあり、
本当に最後まで楽しく読める作品です。
おすすめです!

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