力を失った仙女は、誰の愛を手に取るのか?

とある事情により治癒の力を失った主人公・睡蓮。
力を失ったことで、周囲から散々な扱いを受けていた。
しかし、今まで培った肩書きのこともあり、第二皇子の婚約者という面倒ごとまで。
そのせいで、政敵の手によって誘拐されてしまう。
絶体絶命の危機を助けてくれたのは……。

という、かなり絶望的な始まり。
しかし、主人公睡蓮、諦観も落ちつきもありつつも、かなりガッツがある。
とにかくここぞという胆力が凄いのだ。
そんな睡蓮の前に現る、秋雪と天擂……

ん? 溺愛してくる男が二人!?

思わず、驚いてしまった。
そう、この話、なんと溺愛してくる男が二人。二人の間で揺れ動く恋模様。
勿論、中華ファンタジーらしい、
陰謀や人間の毒々しい部分や悲哀も詰めながらも
圧倒的な文章とストーリーで読ませてくる作品である。

本当に最後まで読まないと、
どうなるのか分からない作品。

個人的に一番の推しは、汕枝というお姉様な虎。
汕枝が出てくる度に、
思わず「お姉様!!!」と感動してしまう。
本当に、素晴らしい虎。何なら一番付き合ったら幸せになれると思う。

是非、最後まで読んで、
彼女が手に取る未来を見届けてほしい。

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