汚泥入り乱れる地に堕りてみた美しい神サマのお話
- ★★★ Excellent!!!
第三章まで拝読させていただきました感想です。
舞台は冷戦前後の激動の時代。歴史上の中、上手く組み込まれたファンタジー…
描写は読み手のこちらさえ痛む程の場面があります。しかしそこもまた彼らが本当にその時代に生きていたと思わせるくらいで、そんな世界観に飲み込まれてしまいました!
殺伐とした中に神々しい容姿と死神の能力は圧倒的なのに、ところどころに見る年齢、少年らしい一面が垣間見ることができ、感情移入してしまいました。
主人公の周りの子も壮絶な経験をし、悩みながらももがき生きる姿が美しく見えました。
ヒロイン(カイン)救出と魔術師が主人公へ託す場面が印象的です。
特に魔術師という人物は最初期飄々とした、雲のように掴みどころのない人物って感じに見えたのですが、話が進む事に主人公キングの教師であり父の様な存在にも見えていきました。
戦闘面などなどチートレベルなのに料理とかはからきしなのも惹かれてしまうポイントでした!
可哀想は美しい、可愛いという方々は刺さるやも。
誰もが意地汚く生きるその様。是非ご一読ください。