戦時中から現代へ。時代を越えた想いが生み出す物語

戦時中、零戦に乗っていたところで謎の光に包まれ、気がつけば見知らぬ場所で目を覚ました川島秋次郎海軍上等飛行兵曹。
しかし知らないのは場所だけではなく、時代もそうでした。彼が目を覚ましたのは、自分たち読書から見ると現代。しかも秋次郎の意識はとある少年の中にあり、彼の変わりに生きていくこととなります。

言うならば、異世界転生の逆のようなパターン。ですが、チートや無双のような話ではありません。
命をかけて戦っていた戦争も、過去のものとして見ることで感じる、当時とは違う思い。時を越えても、変わることなく抱き続ける、大切な人を思う気持ち。そして、この時代で新たに出会った人々。その一つ一つが、丁重に書かれていて、秋次郎さんの戸惑いや憤り、そして喜びが深く伝わってきます。

数奇な運命に巻き込まれてしまった彼は、その果てにいったい何を見つけるのでしょう。

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