第15話 大・爆・死♡
「美味しいっ!拓磨の料理!美味しいっ!」
「うん!美味しいね!ちなみに私も作ってるけどね!?」
「ところで部屋分けはどうする?拓磨。」
「え…私はスルーなの?…」
「え?どうするって…そりゃ男女別でしょ」
美玲が急にトンチンカンなことを聞いてきたので少しびっくりした。
凛花は美玲にスルーされたことをショックそうにしてるし颯斗は黙々とご飯を食べてる。
「だってぇ、如月くんと水樹さんは付き合ってるんでしょ?なら、私と拓磨、如月くんと水樹さんにするべきじゃない?いや、むしろその方が二人のためだよ拓磨。ぜひそうしてあげよう。わたしは拓磨と同じでも全然大丈夫だからさ、気使ってあげよう」
「そ、そう言うもの…なのか?いや、でも…うーん…」
自信満々に美玲がそういうものだからそういうものなのかもしれないなと納得しかけていたら美玲が小声で耳打ちしてきた。
「そうだよ。拓磨、きっと2人も言いづらいだけだよ。それに、私と同じ部屋の方が楽しいよ」
たしかに、美玲とは馬が合うし、今は前より一緒にいるようになったから前よりさらに好意も持つようになったけどやっぱ流石に男女で同じ部屋は如何なものかと思うので二人に直接聞いてみることにした。
「凛花と颯斗はどうなの?」
「俺はどっちでも。凛花に任せる」
「どうする?凛花」
「え!?えっとぉ…そのぉ…まだちょっと颯斗と2人で寝るのは恥ずかしい…かも…です…」
「…ワタシ、コノヒトトイッショノヘヤ、イヤダ」
「…もしかして私、樋口さんに嫌われてる…?」
「いえ、別にどうとも思いません」
「ならよかったぁ………あれ?…よかった…のかな…」
…美玲のやつ、人見知り発動で嘘ついたな。
本気でそう言うものだと思って颯斗と凛花同じ部屋にして悶々とした時間過ごすことになるところだったじゃねえか…
「はぁ…美玲もそろそろ人見知り克服しないと。そのための前段階として凛花と仲良くなってみたら?」
「拓磨はずっと勘違いをしている。私は別段人見知りというわけではない」
「なら凛花と仲良くなれるんじゃないか?凛花はいい人だから友達になれるかもしれないぞ」
「そうだよ!折角だし仲良くなろうよ!私たち中学から一緒だったのにそんな話したことなかったし」
「結構です」
「そ、即答…私って…仲良くなる価値ない人間…??」
あちゃー…塩対応の美玲が出ちゃった…
なんか、この感じ懐かしいなぁ〜中学の頃思い出す…ってのは今はどうでもよくて!
「あのなぁ美玲…そんなんじゃいつまで経っても友達増えないし社会に出た後困るぞ…」
「大丈夫。わたしは専業主婦になるし、ママ友関係は拓磨が対応すればいい。」
「いや、俺がママ友担当かよ…って…え?」
「「え?」」
聞き間違いか?いや、でも颯斗も凛花も呆然としてるし腕も止まってる。聞き間違いじゃない?なんで…俺らが結婚する前提?
「あ…ち、ちが。まちが…あ、あ、ご、ごちそうさまでした!!!お風呂いただきます!!!!」
美玲は自分の言ったことの重大さに気付いたのか顔をりんご顔負けな真っ赤に染めて急いで去っていった。
俺も凛花も颯斗もまだ呆然としている。
「…すごいなあいつ」
颯斗が口火を切った。
「樋口さん…すんごい爆弾発言してたね…もしかして天然さん…なのかな?意外だなぁ…あれ?拓磨?顔赤いよ?暑い?」
「え?あ、あ〜…確かに暑いかも。クーラーつけるわ」
「そうだね。勉強の疲れとかも出たのかもね。あっ!早く食べて勉強の続きもしないとね!」
「そ、そうだな。よし、颯斗。食おうぜ!」
「…ああ」
こんなこと言えない……
…美玲と結婚して子供のいる生活を少し想像してしまったなんて。
♦︎♦︎♦︎♦︎
「やっちゃったやっちゃった!!!!恥ずかしいよぉぉぉ!!!!ひかれたかな…うぅぅどんな顔すればいいの!?!?うわあああああああ」
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