第7話 プールと祭りとエトセトラ!
「…とりあえずご飯食べよっか」
「…そうだな」
凛花たちが教室に入ってくのを見たあと俺と美玲は予定通りご飯を一緒に食べることにしたが…心機一転してテンションを上げる気にはどうにもなれんのだ…美玲もそうなのかさっきから話しかけてこない。
俺から話を振るべきか悩んでいたら美玲が急に嬉しそうな顔をして言ってきた。
「拓磨!もうすぐ夏休みだね!今年は〜拓磨が〜傷心中であの2人とは居づらいだろうから〜この私、美少女美玲ちゃんが遊んであげる!」
そうだ!もうすぐ夏休みだった…
夏休みはいつも3人で遊んでいたから…
いや、待てよ…その前にテストもあるじゃん!全然勉強なんてしてない!どうしよう…いつも凛花に教えてもらってたけど今年は無理だ…高校初のテストでこけるわけにはいかないのに!!!!
「あ、あの〜美玲さんや…テストの方の勉強具合はどうなっとりますかね…??」
「私?私はバッチグーだよ!私ってなんだかんだ言って美少女で天才だから中学の頃も結構上位いたじゃん?ヨユーヨユー!」
そうだった!美玲は颯斗と比べても遜色つかないほどの超天才だ!ここはなんとか教えてもらえないか頼んでみよう
「美玲!後生だ!俺に勉強教えてくれ!」
「え〜…別にいいけど条件はつけさせてもらうよ!」
「も、もちろん!なんでも!なんでもいいぜ!」
「今、なんでもって言ったね。やっぱなしはダメだから」
しまった…つい、なんでもなんて言ってしまった…
「命令!勉強教える代わりに夏休みは私と
遊びまくりなさい!」
「え…そんなんでいいの…??」
「はぁ〜!?そんなん!?拓磨は幼馴染がいるから毎年夏休み忙しかったんだろうけど私なんて!友達少ないから!毎年!宿題以外何もすることなかったんだからね!!!!!」
「美玲…お前ってやつは………悲しいやつだな…」
「うっ…美玲ちゃん傷ついた…傷ついちゃおっかなぁ!?!?!?」
「ごめんって(笑)で、夏休みどこ行きたいとかあるの?」
「許す。え〜…ん〜とねぇ…プールは欠かせないでしょ〜サマーランドとか行って見たかったし、あとはお祭りも欠かせないね、あとは〜…んーと…エトセトラ!」
「あはは、エトセトラってなんだよ!」
「だって!夏休みに友達と遊ぶなんて初めてだから相場わかんないんだもん!」
「わかった。どうせ俺も今年は暇だしありがたく全部付き合うよ。」
「よしっ!」
きっと優しい美玲のことだから気遣って俺が一人ぼっちにならないように夏休み誘ってくれてるんだろうな。
やっぱ美玲と過ごすと心が軽くなる。あの2人といる時に感じる安心感とは別の感じだけど美玲も俺の中であの2人くらい大事な人なんだな。
「じゃあ今日から拓磨の家で泊まり込み勉強会だね!」
…は?
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