第13話 雑談タイム
颯斗と美玲が買い物に行ったことで俺と凛花は2人になった。
「えっと…とりあえず、話でもして待つ?」
「そ、そうだね。」
気まずい…昨日までバカみたいな話してたのにこんなに1日で変わるものなのか…
「え〜…颯斗と付き合うことになったんだよね。おめでとう」
まだ、心は癒きっていないから自分で発した言葉にも関わらず心が刺されたような痛みを感じる。
「うん…ありがとう。少し、照れるね」
凛花は照れ臭そうに微笑んでそう言った。
「凛花はずっと颯斗が好きだったもんな。みてて丸わかりなくらいに(笑)。やっぱ2人が付き合って仲間はずれ感して少し寂しい気もするけどそれ以上に2人が幸せそうで嬉しいよ」
「見てて丸わかりだったの!?仲間はずれって…そんなことないよ。私も颯斗も拓磨ともっと一緒に過ごしたいもん」
「何年一緒にいたと思ってんの(笑)流石に俺は見てわかってたよ(笑)。…そう言ってもらえて嬉しいよ。ありがとう」
「そ、そうだったんだ…。ところでさ…さっきから気になってたんだけどさ…」
「ん?どうしたの?」
「ひ、樋口さんと拓磨は付き合ってたりするのかな?」
「え?なんで?付き合ってないよ。美玲とはただの仲のいい友達だよ」
あれ?なんか違う。『ただの仲のいい友達』?なんか、そんな言葉じゃ表せないような、物足りないような気がする。なんなんだろう。
「いや、ほら。ほんとは2人でお泊まりだったのに急にお願いして私たちも入って今更お邪魔じゃないかな〜って思っちゃって…でもよかった。付き合ってないんだね。拓磨も樋口さんも昔から好きな人とか浮いた話全然聞いたことなかったからさ、もしかして!って思っちゃってさ」
「あはは、美玲も俺も手の届かない叶わない恋してたんだよ。だからお互い気を許しあえてるの」
「え!?そうだったんだ…意外。拓磨が好きな人いたのも意外だし樋口さん程の美人が叶わない恋って…誰なんだろう」
「誰なんだろうね…俺も詳しくは聞いてないけど、少し気になるよね…」
「きっとモデルさんとか俳優さんみたいな人なんだろうな…」
なんでだろう。わかんない。知りたいけど…知りたくない。
「ち、因みにさ、拓磨は誰が好きだったの?」
貴女ですよ!?!?!?つい昨日まで絶賛大惚れしてましたよ!?!?いや、今でもやっぱ好きだけどさ!!!
「ん〜…内緒っ」
「え〜気になる。私だけ一方的に知られてたのなんて納得いかない!」
「あはは、俺は凛花と違って巧妙に隠してたからな、気づかなくても無理はないさ」
(※全然うまく隠せてません。凛花以外にはバレバレでした)
「中学の頃は野球一筋だったと思ってたなぁ〜。颯斗も拓磨も野球が恋人だぜって感じだしてたし」
「…そうだな。実際そうだったよ」
「…膝、よくなるといいね」
「………」
「………」
「なんか、暗い雰囲気になっちまったな。話変えようぜ。…やっぱ話はやめよう。勉強しよう。今急に危機感が降ってきた。久しぶりに凛花先生の授業受けさせてくれよ」
「急だねぇ!?!?よし!ビシバシ行くよ!じゃあまず数学からやります!テキストを開いて!」
「数学かぁ〜…よし!お願いします!」
ここから2人が帰ってくるまでの1時間弱、凛花先生の特別スパルタ授業を受けてた。
「やっぱ…拓磨と話すと安心するけど、颯斗と樋口さんがカップルに見られてそうなのが嫌なのは頭から消えないなぁ。私ってもしかして独占欲強いのかな…」
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