概要
今更セカイ系です。ボーイミーツガール。でも世界に負けない二人です。
彼女は言った。高い空の上で。
「始まりの日、創造の二人の神は、二つの世界を作った。やがて世界は一つになる。そのとき、大いなる災いが起こる」
火山を研究する大学院生ヒカルは、迷い込んだ深い森で、神を僭称するアシェリアに出会う。
地球では見たこともない人種の暮らす土地。しかし、自転周期、植生などは驚くほど地球に似ていた。
不気味な予言。ワーム・ホールで繋がる瓜二つの世界、イシュタルと地球。二つの世界とは何か。何故似ているのか。その謎の中、アシェリアとヒカルは恋に落ちる。
地球にもたらされた神の不死の細胞。イシュタルの神々の勢力図を書き換えかねない地球の科学。そして地球側の思惑が複雑に交差して、アシェリアは人智を超えた神々の争いに巻き込まれていく。
その時、人間、ヒカルの取った行動とは。
「始まりの日、創造の二人の神は、二つの世界を作った。やがて世界は一つになる。そのとき、大いなる災いが起こる」
火山を研究する大学院生ヒカルは、迷い込んだ深い森で、神を僭称するアシェリアに出会う。
地球では見たこともない人種の暮らす土地。しかし、自転周期、植生などは驚くほど地球に似ていた。
不気味な予言。ワーム・ホールで繋がる瓜二つの世界、イシュタルと地球。二つの世界とは何か。何故似ているのか。その謎の中、アシェリアとヒカルは恋に落ちる。
地球にもたらされた神の不死の細胞。イシュタルの神々の勢力図を書き換えかねない地球の科学。そして地球側の思惑が複雑に交差して、アシェリアは人智を超えた神々の争いに巻き込まれていく。
その時、人間、ヒカルの取った行動とは。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!十分に練り上げられたセカイは世界と区別がつかない!
まず驚くのが、正確な科学的な考証に裏打ちされた異世界に関する考察であり、その異世界が「何」なのかという謎が物語をぐいぐいと引っ張っていく点です。
6進法、形態学、万有引力、緯度の割り出し方、火山からの年代測定、各地の神話など、著者の教養の広さと深さ、それを物語として落とし込める力量に脱帽です。
また、題材に東西世界をつなぐ要所であるアナトリアを持ってくる歴史的、地理的センスも素晴らしいです。読んでいる最中、イシュタルやアシェリアが確かにこの世界の延長として存在しているかのように感じました。
また、ファンタジー要素の設定も論理がしっかりと立っており、できることとできないことの境界…続きを読む - ★★ Very Good!!創世神話
二組の男女の、出会いと別れと再開(会)の物語。
青年ヒカルは、夢を見た。神話と夢の不吉な叫び。
十和田湖畔から迷い込んだ異世界で、
ヒカルは見知らぬ人種と神の存在を知る。
その世界での神は、地球以上に人と親しんでいた。
出会った女神アシェリアの協力を得て、
その地を調べるにつれ、イシュタルと地球二つの世界の類似性に気付いて行く。
やがて繋がりゆく二つの世界。
イシュタルを巡り、強大な敵と、繋がった地球の人々の思惑、
神話と託宣の影を前にヒカルとアシェリアはどう立ち向かうのか。
二つの世界の創成の秘密に迫る意欲作。
量産され気味の最近のノリとはちょっと違う味わいをお求めの方はいかが…続きを読む