本作は、先入観を持って読み始めない方がいいと思われます。登場人物は、かなりのご年配。今後について考えようとした矢先のことでした。ひとは、誰しも表と、その反対の面があるのか?考えさせられる秀作です。
語り手のサイコパスっぷりが怖かったです。
静かに始まる孤独な老人の目覚め。寝落ちして起きた88歳の誕生日。その人生が寂しく、無為であったかのように描写される林立する缶ビールの情景から、一転して物語は動き出す。静から、動。灰色から、階段を上るごとに染まっていく、猛々しいまでの狂気の色。今まさに生を終えようとしていた決意した老人から、再び生の躍動を感じさせるその狂気な様は、数多くの命が……。どうか、後は物語で感じてください。
これは本当に怖いです。
88歳の誕生日を迎え、終活を始めようと決意する「僕」。淡々と終活を語る「僕」のサイコな流れをぜひ堪能いただきたい短編です。お題発表から期限が限られているkac。斬新なアイデアが求められるであろうキャンペーンにぴったりだと感じました。個人的にはタイトルのネーミングセンスも好きです。タイトルがネタバレですかね?かなり不安ですが……これ書かないとホラー好きに伝わらないと思って、入れる選択したんですが。。。NGでしたら修正させてくださいませ
88歳になったら「終活」しようと決めていた主人公。その当時の半日が淡々と一人称で綴られていきます。一人称は客観的な視点が欠如した書き方。それを逆手にとったラストシーンに刮目せよ!
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