不遇職の女盗賊が幸せになりたいと思うのは間違ってますか？

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（158文字）

どの人物も生き生きと描かれているので、想像(妄想)できて楽しかったです。
フリーダさんの苦悩と成長を見届けたいです。
完結した長編作品は手強いですね…また来ます。

いやぁ、久々にイイものを読ませ貰いました。
淡々とした語り口と、舞台設定がしっかりしてて読み応えあり。

パーティーのお荷物として捨てられた過去を持つ冴えない女盗賊が、心の傷を抱えながら、成長していく話です。

イジイジして、自己肯定感の低い主人公、フリーダがとても好きです。

ランク分けされた冒険者がダンジョンに潜っていくなど、設定自体は、よくあるファンタジー物なんですが、決して性格がいいとは言えない、等身大の女性が心を開いていく姿に心が打たれます。

多作な作者様の別作品「異世界漂流備忘録　かつての全てを忘れる前に」と並ぶ代表作です。
好みは分かれると思いますが、私的にはこちら推しということで。

よくあるパーティー追放から始まる物語ですが、追放をきっかけに秘めた能力が開花、あれよあれよと見る間に最強に至る、というそんな物語ではありません。

宝箱を解錠して、とあるものを手にしてから主人公の女の子フリーダの活躍が始まります。
年齢相応の悩みや心の葛藤等もしっかり描かれ、また登場する他の女の子キャラ(現時点で女の子が多い)も魅力的です。主人公を支えていくキャラがいるのも良いですね。ネタバレになるのでどういうキャラかは是非読んでみてください。…続きを読む

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（110文字）