魔女狩りを主題としたファンタジーミステリ

ミステリ要素のある、魔女狩りを主題にしたファンタジーですが火の魔女編から引き込まれました。
ファンタジーでも謎と解決という様式は、非常に便利で物語を面白くする手段の一つです。
この作品ではそれを効果的に利用し、意外な犯人まで作り出します。
まさか犯人があの人だとは。
魔女狩りといえば冤罪が有名ですがこの作品では善と悪の違いという哲学的なテーマにも踏み込んでいます。
善は何もしなくても善なのか。悪は存在するだけで悪なのか。
その答えはこの物語の先にあるかもしれません。
主人公の頭脳の良さや傲慢な態度、父親の復讐などキャラクターの造形も魅力的です。
何故魔女を殺すのか、その問は主人公だけでなく読者にも問いかけられているような気がします。しっかりと伏線がはられ、嘘を見抜く能力があるにもかかわらず巧妙に隠された犯人を当てることは、少し難しいかもしれません。
なのでやはり探偵役(審問官ですが)は頭が良くないと務まりません。
七日で犯人を見つけよと言われた主人公の手際の良さが説明的にならずに示されます。
この魅力的な世界観とストーリーを主人公とともに見ていきましょう。

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