敵か味方か、一瞬の油断も許されない

この世界では災いを生み出す魔女が忌み嫌われている

そんな魔女の駆逐専門家を目指す駆け出しの青年と
近隣の住民に慕われ、災いなど無縁そうな一人の魔女

正反対の立場にある若い二人の不思議な関係は
悪しき因縁なのか、それとも良き運命なのか……


この作品の作者様は文章力がとても高く、冒頭から少々複雑な設定ながら最初の数話ですんなりと理解することができ、そのまま物語の中へ引き込まれてしまいます。
ちらほら登場する難しい言葉も使い所が上手く、心理や情景のかっこいい描写に一役買っており、まるで美しい映像が頭の中に浮かんでくるように読み進められます。

今のところヒロインである魔女さんはツンツン女子といった雰囲気ですが、主人公のことを特別に気遣っているような面も見受けられ、この先、この二人の関係がどういった方向に進展していくのか実に気になるところです。

肝心の物語の内容は、二重三重に罠が仕掛けられていそうな展開でしょうか? 誰が敵で誰が味方なのか、現時点では謎が多く、先がとても気になります。とはいえお話が進む速度は早く、ある程度の小さな区切りでスッキリできるので、どんな方でもさっくり読める作品ではないでしょうか。


かっこいい言葉遣いと文章力、そして表現力が高めの、おすすめ作品だと思います。

※ このレビューは不死の魔女編終了時点で書きました

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