概要
下町の風情が残る魅力的な界隈を歩きつつ、有名どころや土地にゆかりの人物を取り上げます。
内容的には19世紀末から20世紀初頭のベル・エポックに焦点をあてています。
あまり観光案内らしくない観光案内ですが、少しだけ旅の気分を感じていただければ幸いです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!モンマルトルを歩くように、美しい風景とその歴史をご堪能下さい。
海外の文化や歴史に興味がある人にとって、書籍やメディアを通してそれらのことを知ることは、心躍るものがあると思います。
当作品はフランス在住の作者さんが見た、モンマルトルの姿が描かれています。
カクヨムさんでの投稿ですから、当然言葉だけの情報のはずなのに、建物や駅、何気ない小路や坂でさえも、美しさや趣などが感じられ、知らず知らずのうちにその魅力に惹き込まれていきます。
全4話で構成されていますが、私が特に印象に残っているのは、第3話の『モンマルトルに愛された女』です。
その女性とは「シュザンヌ・ヴァラドン」という女流画家。ロートレックが同棲相手であり、エドガー・ドガが師匠だったこ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!パリのモンマルトル これは普通の観光案内じゃなかった!
最初にこの作品を読んだ時は…
観光地の事とか、建築物の事とか、美術の事とか、私があまりにも無知過ぎて。フランス語の建物の名前とかもごちゃごちゃになってしまって、あまりイメージも湧かず。サラッと読んで、観光案内っぽく感じてしまい、正直少し残念に思ってしまったのです。
筆者様の別のエッセイを読んで、そのエッセイは情景をひたすら綴った物なのにすごく深いものを感じました。その時、もしかしたらこの作品も私が気づけてないだけですごく深いんしゃないか?と思ってもう一度読んでみました。
分からない物はググりながら丁寧に読んでいくと、イメージが鮮明になっていって。
「アール・ヌーヴォー」なんてググって「へ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人の生き様が刻まれたモンマルトルの丘。
歴史を積み上げたようなモンマルトルの丘。
そこに一歩も二歩も深く踏み込んだ街歩きエッセイです。
今に残る建築物やお店、そこに生きた人たちのエピソード、時代が変わっても愛され続けている場所であること。パリの中のある一つのスポットを、こんな風にありありと浮き彫りにしたガイドは探しても中々見つからないのではないでしょうか。
土地に愛着を持っているからこそ語れるのでしょう。そしてこうして語り継ぐことでまた、残してゆきたいものが継代されてゆくのだと思います。
丘の小道も、振り返ったときの眺めも、その光景が自然と浮かび上がってきます。ゆったりとこの土地の風を感じることができました。
旅という視点で…続きを読む - ★★★ Excellent!!!贅沢感満載の読み物です・・・!
パリ~♪ そこは魔性の美女のよう~♬
パリ~♪ 永遠の憧れの都~♬
パリ~♪ パリ~♪ みんな大好きパリ~♬(作詞・作曲:神原遊)
あっ、私としたことが、気付けば歌ってしまいました・・・
魅力の界隈は数あれど、とりわけ親しみやすい、かつ知名度も抜群のモンマルトルに的を絞り、ガイドブックとは異なるアプローチでその背景を楽しみながら知ることができます。
パリ在住である筆者さまの熱く愛ある感性を通して語られる街、その題材として選ばれたモンマルトルもさぞ幸せなことでしょう・・・地元ならではの目線や語らいに大いに引き込まれます。いろんなエリアを少しずつ、シリーズ化して欲しいです・・・^^
パリ…続きを読む