bitter,bitter,SweetHeart

 ひとこと紹介を思わずアルファベットで格好つけて書きたくなるくらい、懐かしい感情を刺激される物語です。

 伝えたい気持ちがあるのに、伝わりきらない言葉しか口にできない。

その直後に、本当ならちょっとした事で終わる事故だったかも知れないのに、大きな悲劇になってしまう。

 こんな事、現実に考えれば誰も経験しないような事ですが、そこに苦みを感じ、「あるな」と思わせられるモノが、確かに描かれているのです。

 切なさも悲しさも苦さも、それら全てを包み込んだ甘さがある1万字。

 他の誰にも書けない、綺瀬圭さんだからこそ書ける短編です。

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