読者を選ばない作品です

主人公の悩み多き若葉の季節に、それぞれの輝き方で彩りを与えてくれた仲間たちと先輩に対する、溢れだしそうな深い愛情と愛惜の感情を少しドライなタッチの文章と練り上げた構成でグッと包み込んだという印象の作品です。

サブタイトルのパラドックス、冒頭と終章等々、主人公の様々な心象のコントラストが印象的な、作者自身にしか描けない高解像度で紡がれた、男女云々読者を選ばない有効射程が広い青春小説と言えると思います。

BGMはnickelbackの「photograph」では、チャドの野太い声が女の子達の青春小説にはさすがにちょっとあれな感じでした。
Blindmelonの「no rain」は色々座りがいい感じでした。
マイナーですね。すみません。
この点は当然私個人の使用感ですので個人差は甚だ大きいと思います。それぞれしっくりくるBGMを選んでみたらいかがでしょうか。

コンテスト参加作品のようです。多くの方に読んでいただければと思います。
私のようなおっさんにもインパクトがある秀作でした。









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善悪みだり

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