Pretty Good!

パンドラの箱を開け、取り出した多くの人々が躊躇するアンタッチャブルなテーマと対峙し、怯むことなくストーリーを紡ぐ。

前作スシプロに於いては日韓問題と交差する人々を。また二人称本作に於いては流行りの「転生もの」そのもの自体を。

作者のクリティカル・スピリットを根底に、アイロニーとユーモアを交え情感豊かなレトリックを駆使し独自の世界観を構築する作風は180度異質と一見思われる前作スシプロとも相通ずるものである。

終章に於いて確かに希望がそこにあると感じられる部分も。



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転生の勇者

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