実はね、秀逸な社会派エンターテインメントなのである

人は皆、理想を追い求め生きている。

友情、思想、男女関係・・・時にそれは他者との「対立」を生み出す。

本作は日韓2人の女の子の交流を中心とした理想を追い求める人々の「対立」を描いた群像劇である。

クライマックスで人々の想いはクラッシュする。ギリギリの状況で人々の心は自らに何を訴えかけ、何が生まれるのか。

自らの想いを抱き生きる人々の姿をコミカル且つアイロニカルに描き出し、ヘヴィなテーマをエンターテインメントとして纏め上げた本作は、作者の力量を充分に感じられる必読の価値がある作品である。

今、嫌韓本を買いに行こうと思っている貴方、まず先にこの作品を読んでみることをお薦めします。そんな事何も考えていないという貴方にも勿論お薦めします。

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