『神送りの夜』の次は、日韓問題を扱った異色作

この作品、ちょっと変わった出だしから始まり、しかも日韓問題を扱っているので、はたして自分に読みこなせるのか、問題作だったりしないのか、ドキドキハラハラしつつ読み始めました。

合うか合わないか、読みこなせるかどうか、読んだ後にどんな感想を抱くかは、かなりばらつきがあるかも知れません。
でも私は、最後まで読んで良かったと思いました。

前作『神送りの夜』を読んだ方ならわかると思いますが、筆力は圧倒的です。今作も二十万字ありますが、まったく破綻なく、美しくラストに着地します。

どのキャラもとてもリアリティがあり、激しい会話の応酬で、それぞれの信条が絡み合うさまは見事。

力不足でこの作品の魅力をうまくまとめられませんが、興味のある方は是非! の一作です。

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