第10話 お呪い

夜9時 コンビニ


真は辺りを走り回り、沙耶香を呼んだがみつからない。


真は、一旦車に戻った


沙耶香のバックは、置きっ放しになっている


バックの中身を確認したが 携帯もそのままだ


車の運転席で真は、天を仰いだ。


〝ホラナ ナニカオキタロ〟


〝この前の奴か?何かしたのか?お前は誰だ〟


〝ヨシダ シゲヲ〟


真は、声をださずに、口をマゴマゴ動かしている


駿は横から見て「おじさん!どうかしたんですか!」 


真は、駿の方を見た


駿は、真の瞳が 白濁はくだく色をしていたので


「うわ!」と声をあげてしまった。


駿は、瞬きまばたきをしたあと


もう一度 真を見ると


「どうかしたのか?」と普通の真に戻っていた。


「いえ‥」駿は、沙耶香の言ってる事が、まんざら


嘘ではないように思えてきた。


真は、「とにかく駿君を家に送るよ もう9時だし

沙耶香が見つかったら 駿君のお母さんに連絡するから」と言いながら、


車のエンジンをかけた。


駿の家につくと、真は、駿の両親に二人が、現場潜り込んだ事 沙耶香が行方不明なことを


手早く伝えた。


真は、車に戻ると妻 美佐子に電話を掛け


現状を伝えた


「そんな!真、〝彼ら〟は関係してるの?」


「わからない ただ警察はまだ連絡しなくていい

闇雲に探してもみつからないだろうから、

とにかく呪いまじないを掛けてもらう

伸子さんのところへいってくる」


そう言って 拝み屋おがみや伸子さんの家へ


車を走らせた。

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