第13話 怪我の事情

真は、車の中で目が覚めた。


寝てしまったんだと気づき時計をみると 朝6時を

過ぎていた。


携帯を確認すると美佐子から15件着信が入っていた


すぐに折り返して、沙耶香が無事見つかった事


この前から、憑いてついている〝彼ら〟が


厄介な事になりそうな事を伝えた。


美佐子は「大丈夫なら安心したは、私も眠いから ちょっと寝る」


と言って電話を切った。


真は、沙耶香に「沙耶香‥沙耶香‥」と声を掛けた。


沙耶香は、「う〜ん あっ パパ ここどこ?」


と覚えていない様子だったので


〝彼ら〟の事は伏せるように 沙耶香が行方不明に


なっていた事を説明した。


真は、「腹減ったな マクドナルドでもいくか?」


と沙耶香を朝マックに誘った。


「いく、いく!」とすっかり いつもの沙耶香に戻っていたので


真は安心した。


マクドナルドに向かう道すがら 真は


「この前 パパ怪我したろ、あれは現場内で 足を

鋭利な所に擦ってしまい 切ったんだ。

本来なら建築会社に報告し、労働災害の手続きをしなければならないんだ だけどパパは、隠して

しまったんだ。これはね、犯罪なんだよ

労働災害隠しという、だから病院に行っても

嘘をつくし、今では悪いことをしていると

思ってる。」


と真は、怪我の事を正直に沙耶香に伝えた。


「だからね、沙耶香 秘密にしてね」といって


人差し指を口に当てる仕草をした


沙耶香は、うんうんと納得した


沙耶香は、「じゃあ この前 邪悪な奴がなんとか

って言ってたのは?」


真は、「そんな事言ってたか?寝ぼけてたんじゃないか?」


真は〝彼ら〟の事は隠した


それは、まだ沙耶香が精神的に耐えられないだろうと判断したからだった。


「さあ、マック食べて帰ろう」


と沙耶香とマクドナルドのカウンターに向かった。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る