思い出すのは、優しい味とあの人の笑顔。

「今までの人生で一番美味しかったカップ麺は? 」

そんな雑談をきっかけに、主人公ヒサシは過去に想いを馳せます。
身体が弱く、おばあちゃん子だったヒサシ。おばあちゃんはいつも優しかったけれど、歳のせいか、いつもヒサシ少年の食べられないものをすすめてくるのです。
アレルギーだからと断るものの、おばあちゃんの悲しそうな表情に、少年は罪悪感を覚えます……

青い空と白い雲の下、爽やかな秋晴れの山の中で食べるカップ麺は、本当に美味しそう。
ヒサシ君が美味しそうに食べるのを見ていた人たち、きっとカップ麺を買って帰っただろうな…と思い、ニヤっとなりました。マルちゃん!!(笑)

人生で一番美味しいと思ったカップ麺。
語られる思い出とその答えに、ほろりとさせられます。おばあちゃん、喜んでくれているといいな……思わずそう願ってしまう、優しく温かな物語です。

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