まるで戯曲の翻訳版を読んでいるみたいな気分になりました。愛に盲目的な主人公の独白が心地いいけど、恐ろしかったです。作者さんの独特の世界観がとても素敵でした。
初めまして。御田義人《みたよしひと》と申します。 学生時代からあらゆるジャンルの本が好きで読み漁ってきました。 その中で特に興味を惹かれた歴史・時代小説、ファ…
父親の本棚にあるグラシン紙につつまれた古い本。それは乱歩やロアルド・ダールのような、どこか恐ろしい、まだ世界が「現代」じゃなかった頃の作家たちの本。ページを繰ると、黴の匂いと共に、味わいのある活…続きを読む
多感な少女の走り出した自意識を止められるものはいない。ハッピーエンドなのか、そうではないのか。全てが終わった後の残滓を覗くことしかできない私たちに、その判断をつける権利があるのだろうか。強い思…続きを読む
ちょっぴりホラーな話ですが怖いって感じがしなく、何とも言えない余韻がある作品でした。手紙を通じての表現ですが、繊細で気持ちが伝わってくる手法で著者の力量を感じます。私は、スピリチュアル体質なので…続きを読む
すごく洗練されていて読んでいてどこかその物語の世界に入ってしまうほどの神秘的なものも感じさせてくれました。そして話のオチ。これも非常に綺麗で思わず唸ってしまうほどの文章構成力です。物語自体はそ…続きを読む
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