まるで戯曲の翻訳版を読んでいるみたいな気分になりました。愛に盲目的な主人公の独白が心地いいけど、恐ろしかったです。作者さんの独特の世界観がとても素敵でした。
初めまして。御田義人《みたよしひと》と申します。 学生時代からあらゆるジャンルの本が好きで読み漁ってきました。 その中で特に興味を惹かれた歴史・時代小説、ファ…
若くして亡くなった絹子という名の女学生。彼女の全身にはまるで蝶や花の文様のような奇妙な火傷痕がいくつも残っていた。その彼女が遺した手紙から彼女の身に何が起きたのかを追想するのが本作品だ。本作最大…続きを読む
ホラーとのことでしたので、どうなっていくのかとドキドキしながら読ませていただきました。最初に示された謎が、最後にとても綺麗に意味を持って記されていて素敵な作品だなと感じました。一般的にホラーとい…続きを読む
はっきりと明示はされていないけれど、大正あたりを思わせる文体。それを理解してしまえば、びっしりと書かれた手紙の文体にも違和感がない。当時流行った降霊術、女子友達の特別な関係、そして最初から狙われ…続きを読む
すごく洗練されていて読んでいてどこかその物語の世界に入ってしまうほどの神秘的なものも感じさせてくれました。そして話のオチ。これも非常に綺麗で思わず唸ってしまうほどの文章構成力です。物語自体はそ…続きを読む
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