神の血を知り、人をあじわう、ヴィンテージ・ノンフィクション。


ここをおとづれると、至高のワインリストと、異国への旅路が開きます。

「つまり、ワインを造るということは、その土地に根ざしていくということ」
-----------------------------©出っぱなしさま「神の血に溺れる」より抜粋

作者さまはワインを探求する広く長い旅をされています。
日本とちがうお国柄で感覚の違いもあり、危険なこともある
だけれど、美酒を生み出す葡萄を育む土地の個性は前向きで
希少種の葡萄を手に入れるために、崖を渡る冒険は明るい。

コロナの脅威が襲う中、ワイナリーオーナーがワイン作りのみなさんをまもって
とりどりのコンテナを家としつらえ、楽しい町を創る回など、世界の視野の大きさの圧巻を知れて
作者様ご自身が見て触れて聞いて感じてこられた、異国の地の人の魅力にも酔わせてもらえます。

銘品の葡萄の産地で饗されるワインと、食とのコラボレーションはスマートなご文体に具現化され
うっとりとしてしまう神の血の色彩は気泡までも鮮やかで、ワインパートナーの食の美味しそうさにはお腹をクウクウ泣かされる罪深さも。

人と美味と共に、美酒が生まれる奥深い物語を。

さまざまな味わいの神の血に、それらを生み出すストーリーに、広々とした異国の風に
ここちよく酔ってみませんか? 

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