第17話 【エピローグ】 感謝

「雨が、………」


 この後に続く言葉は、貴方の想像にお任せするとしよう。


 私は「宮沢可鈴みやざわかりん」歳は〇×才だ。歳を結構取ってしまった。歳の割には結構若く見られる。年齢は、言いたくない。そもそも年配者に歳を聞くのは失礼だ。見た目が若ければ、それがその人の精神年齢だと思ってもいいのではないだろうか? まぁ、賛否両論だが……。


 私の人生、色々な事が起きた。誰の人生だって同じ様な物だと思う。


 しかし、過去を振り返り今にして思えば、やはり私は雨女だったのかも知れない。


 人生の節目で雨が降っていた。もちろん良い事も有れば、悪い事だってあった。幼少期、学生時代、結婚や、日常な日々もある。勿論、良い日ばかりだけでは無い。思い出したく無い事も有るが、やはりそれらの思い出は、雨が降っていた様な気がする。


 全部をひっくるめても、やっぱり私は雨が好きだ。確かに一般には、雨は嫌いと言う人は多くいる。でも私にとって雨は傷ついた心や、荒んだ心を潤してくれる気がするのだ。


 私達人間は自然から見れば、小さなゴミ同然の様な生き物だ。多くの恩恵を人や物や自然から受け、生きているのでは無く生かされていると最近何故かそう思う様になってきた。


 そう思えば、雨が降る事によって普段の生活が、ドラマッチックに思える事だってある。そして生き物全てに必要な糧となっている事を忘れないでほしいと思う。もちろん、限度は有る。適量適時がネ。


 そんな雨に感謝したい。これからの私の残り少ない人生の中で、雨にまつわる、どんな出来事が待っているのだろうか?


 少しだけ期待しながら残りの余生を楽しみたいと思うのである。


 全ての人や物に感謝します。


 今まで、ありがとうございます

                          

                  

                

                                                         

                                          


               了

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『雨女の詩』 甲斐央一 @kaiami358

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