黄泉月の物語　― 悪霊まみれの彼女 Ⅱ ―

　企画から来ました。

　登場人物たちの個性が際立っていて、クラスメイトとの何気ない会話や入学式の様子など、高校生活のリアルな描写が印象的でした。特に、個性的な先輩の登場シーンは微笑ましく、読んでいて楽しい気持ちになりました。

　その一方で、蓬莱さんの耳の異変や、夜の「魔窟」での戦いの描写からは、彼らが特殊な力を持ち、未知なる敵と戦わなければならない宿命にあることが伺えます。現実世界と異世界が交錯する独特な設定に惹き込まれました。

　和樹と仲間たちの絆の深さや、それぞれの抱える悩みと葛藤も丁寧に描かれています。上野と一戸の友情あふれるやりとりは心温まるものでした。

　主人公たちが力を合…続きを読む

戦う和風ファンタジーを探していたところようやく出会えました。
物語の骨組みと重厚さと戦闘とファンタジーとキャラ、すべてが合わさって読みたかった和風ファンタジーです。
前作のボリューム感を引き継いでいて、今作もどんどん読み進めています。
おもしろいです！

前作を継いで書かれている正に巨編と言ってよい読み応えのある1作。

情景や人物の振る舞いを丁寧に書かれていて、テンプレ的ではないしっかりとした小説だと思います。

なんと言っても一つ一つの登場人物や、物語を構成する単語が吟味されつくしていて、物語の世界観を支えています。

ちなみにレビュアーは今作では日那女先輩のファンです。