魔女を自称する子と人語をしゃべる黒猫に招かれて……って始まり方のお話

タイトルにあるように、この物語は女の子と黒猫にとある儀式を手伝ってほしいといった要件で村に招かれることから始まります。

女の子との出会いは、主人公君が、目的も行く当てもない旅の途中。ずっと前に廃線になった線路をフラフラとしていたところで出会ったという導入でした。

とある苗字の2人のペアで行うちょっと変わった条件の儀式なのもあって、主人公君が招かれた村ではどちらかと言えば歓迎ムード、

というよりも、村のみんなが顔見知りといった雰囲気のある村で、村の有名な女の子がどこからか彼氏を連れてきたという噂でちょっとしたイジリとか、からかいとかがあって、穏やかな村での様子が描かれます。

仲良くなった明るい村人たちが不意に見せる寂し気な雰囲気をまとっての『最後の夏』というフレーズとその一つ一つのシーンがとても印象に残って、

ひと夏の不思議な体験という言葉がぴったりな作品だと思います。

この作品はセリフの言い回しにキャラの個性や魅力が引き立つものが多く。『いつの間にかこのキャラ好きになってた』って感じのキャラが多かったので、最後の畳みかけは切なさがこみ上げ、感動するものがありました。

とっても魅力的な作品なので私は★3評価をさせていただきました。
素敵な作品なので、ぜひ一読をご一考ください♪

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